世界が終わるとき、そこに愛はありますか

涼はにこやかに料金を支払い、慣れた手つきで会計を済ます。


その間に愛結たちはドリンクを注いでいるから、あたしも真似して注いでみたりもした。


これが俗に言うドリンクバーってやつなのかな。


外食なんてさせてもらったことがないから分からないけど。


「部屋、こっちだってさ」


涼に案内してもらった部屋は、奥にテレビがあって、中央にテーブルがありその左右にソファが置いてある少し狭めの部屋。


「雪花ちゃん奥座る?」


どこに座っていいか分からなくて迷っていたら、すかさず涼がエスコートしてくれてて、1番テレビに近い場所に座ることに。


その隣には涼が座ってくれた。


見知らぬ人の隣にならずに済んでホッとするとともに、涼のさりげない優しさに胸がポカポカする。