世界が終わるとき、そこに愛はありますか

「……さようなら。別れて何年も経つ男に興味はございません」


氷のように冷たく言い放ち、唯さんは立ち上がる。


「ごめんね、雪花ちゃん。せっかく美味しそうなご飯用意してくれてたのに、こんな空気にしちゃって。お詫びは絶対今度するから。ホントごめん」


くるっと表情も声のトーンも変え、申し訳なさそうに謝罪する唯さん。


「…気にしないでください」


そう言うしかない。


本当はもっと聞きたいことがあるけど、とても引き留められる空気じゃない。


「じゃあまたね、雪花ちゃん」


「…はい」


唯さんは美しい笑顔を作って玄関へと消えていった。


バタン…と玄関のドアが閉まる音がし、また空気の流れが変わった。