世界が終わるとき、そこに愛はありますか

「…唯が俺とヨリを戻すつもりがないのは十分わかってる。だからそれを迫るつもりもない。けど、浅香とだけは関わってほしくない」


「……深景がいつ、私と琥太郎が付き合ってることを知ったのかは知らないけど、彼とはもう数年間お付き合いしてるの。あなたの意見なんて聞くつもりはない」


「……そ」


重く冷ややかな沈黙がリビングを包み込む。


苦々しく悲しげな表情をしている深景さんを見るのがツラかった。


でも、部外者のあたしにはこの場をどうすることもできない。


ただただ、深景さんが唯さんを愛しているということを感じるだけ。


「……唯」


弱々しい声で深景さんが沈黙を破った。


「何?気安く名前呼んでほしくないんだけど」