世界が終わるとき、そこに愛はありますか

「……深景さ、1年前くらいに私に復縁話持ちかけてきたよね」


「……」


何も言わず、鋭い視線を唯さんに送る深景さん。


その足は苛立ちのためか、小刻みに揺れている。


「もう2度とその話は持ち出さないでね?私は何があっても絶対に復縁しない。そもそも琥太郎と別れることはない」


「……浅香は…」


言いかけてやめた。


もう何を言ってもダメだと思ったのかもしれない。


そう思うと切なかった。


悲しそうに目を伏せる深景さんを見るのが苦しい。


「琥太郎が何?」


「……唯が思ってるほど綺麗な人間じゃない」


「どの口が言ってんの?あんたが言えることじゃないでしょ」


深景さんの小さな声を、唯さんがバッサリ切り捨てる。