浅草の喫茶店と探偵ミステリー~血に染まった赤いバラ~


「あ、ありがとうございます」

 ハンカチを貸してくれたのは、このお店で
No.1のミキさんだった。うわぁー美人。
 他のキャバ壌と比べても別格の綺麗さだ。
それに立ち姿も品があって色っぽい。

「あの子……最近いい客を見つけたからか
 ちょっと天狗になっちゃっているのよね。
ごめんなさいね……ぶつかったのに謝らなくて」

「あ、いえ……大丈夫です」

 思わず見惚れてしまったがハッとして慌てて
首を横に振った。危ない、危ない。
 するとクスッと微笑むと客の方に行ってしまった。
わぁ~さすがNo.1だ。気遣いが出来て優しい。

 俺は、感心しながら貸してもらったハンカチで
濡れたワイシャツを拭いた。
 だがある事に気づいた。最近いい客を見つけた……?
 それって篠田正信じゃあ!?

十分に可能性が高いと思った。相手は、No.2だし。
 これは、今後警戒をしないといけないかも……。
あ、そうだ。神崎さんにも伝えないと。

俺は、ゴミを捨てるふりをして裏口に出た。
 周りに人が居ないかを確認するとPCウォッチに
「神崎桃哉さんに電話」と小さな声で言った。

『神崎桃哉さんに繋ぎます』

 AIが発動するとPCウォッチから赤外線が発動し
目の前に小さなポログラフみたいな画面が出てきた。
 するとその画面から神崎さんが映った。
これは、テレビ電話にもなる。
 もちろん薄い画面で付けている人しか見えないように
プログラムされている。(サイズも変えられる)

『どうした?いい情報が手に入ったのか?』

 「少しだけですが。お店のNo.2である
マヤさんって人が、最近いい客を見つけたらしくて
もしかしたら篠田関係かもしれません」

『No.2のマヤねぇ……なるほど。で、次は?』

 「えっ?それだけですが……」

『ハァ……それだけか。もう少し聞き込みをして来い。
それだけでは、情報が足りないぞ』