私の日記

「これにて入学式を終わります」

保護者が一斉に立ち上がった。

一緒に教室に来てくれる訳ではなく、後ろから見守るだけだった。

また、のぞみちゃんが話しかけてくれた。

「愛ちゃん、教室行こっか」

「わかった」

お母さんの方を向いたが、他の保護者のせいで見えなかった。

入学式の間、やっぱり前の男の子が気になっていた。

座った時は、彼が15番、私が16番の出席番号。

隣に座った彼の顔を確認しようとしたけれど、かれは違う方を向いているから、確認なんて出来なかった。

        ♥

「こんにちは!」

教室に着いてから、少し休む時間があった。

その合間に彼が話しかけて来た。

私から見て右側の隣の席。

「俺、優多!」

元気よく話しかける姿はのぞみちゃんみたい。ただ、何か違う感じ方をした。

「わ、私愛…」

「愛ちゃん!よろしくね!」

やっと返事が出来たのに、彼は同じペースで話しかけて来る。

「よ、よろしく…」

それが私たちの《初めまして》だった─。