葉月にそれを聞いたのは2時限目だった為、3時限目はその事で頭がいっぱいだった。
(フラれるとか…?まさかまさか!)
(誕生日だし…プレゼント?でも、そんな様子感じられないし…)
斜め前の彼の席を見たけれど、耳は赤くないし、真面目に授業を受けている。
特別変な様子はない。
(そんなに余裕があるなら…やっぱりフラれる!?やだやだ…)
(でも葉月嬉しそうだし…いい事なのかな)
私は白く張り替えられた見やすい机にどんどん文字を書き足していった。
『フラれる』『プレゼント』『やり直そう』『話したい』『葉月を通してかも』などなど…
(あぁぁぁ…!!もう考えない!)
机に並べた文字を殴り消して、頭をかいた。
(直接か、葉月に聞こう!)
そう決めて諦めようとしたけど。
(ぅぅぅ…やっぱり…)
忘れることは出来なかった。
3時限目は授業の内容なんて頭に入らなかった。
♥
「葉月!」
「ははっ、なになに?」
苦笑しながら聞き返してくれる。
ホントにこの子はよく笑う子だ。
「あの…さ…さっき言っ…てた…こと…なんだけど…ね」
何だか照れくさくなってきた。
馬鹿にしそうで、でもしっかり話聞いてくれる葉月。
「うん、なに?」
「っ…あのっ!それって優多くんから直接って感じ…かな?」
「愛ちゃんはどっちがいい?」
「え?」
顔色ひとつ変えずに笑顔で聞いてくる。
「そ、そりゃ…直接がいいけど…やっぱり恥ずかしいし…優多くんの気持ちになれば…直接じゃないかなって…」
しろどもどろになりながら、ちゃんと説明した。
これだけで精一杯だ。
「ふふ、そっか。」
窓の方へ歩きながら葉月が笑う。
「愛ちゃんホントに一途だねー」
「い、いいじゃん!」
「相手のこと考えられて、いい人だよー」
棒読み感満載で褒めてきた。
「嬉しくないんだけど?」
真顔で窓に顔を出す葉月の隣に並び、壁に寄りかかった。
「ははっ、ごめんね。」
「…結局直接なの?休み時間終わっちゃうよ」
そうやって急かしたけれど、「まだ10分もあるよ」と言われてしまった。
「いいよ、教えてあげる。」
「…。」
「愛ちゃんには残念だけど、直接じゃないんだよね。」
あれだけ間を空けといてそんなこと言われたら傷ついてしまう。
嬉しいような嬉しくないような気持ちに挟まれた。
でも、傷ついたままで終わらせないのが葉月流だ。
「でもね…」と葉月は続けた。
「優多は、まだ愛ちゃんに気があるよ」
「え…なんでそんなこと保証出来るの?」
いつもそんなことを言われるけど、何も進歩がないから信じられない。
「なんとなく…かな」
ははっと気力なく笑った。
「愛ちゃん。誕生日に関わることだよ。嬉しい事は。」
「直接じゃなくても、多分愛ちゃんは叫びたくなるほど嬉しくなるんじゃないかな」
嬉しそうに言った。
ただ、嬉しいだけじゃなくて羨ましさ、寂しさも入っていた。
そんな葉月の気持ちには気づいたけれど、触れないでおきたくて、「そっか。ありがとう」と頷いた。
夕方まで待とう。
それしかできることは無かった。
(フラれるとか…?まさかまさか!)
(誕生日だし…プレゼント?でも、そんな様子感じられないし…)
斜め前の彼の席を見たけれど、耳は赤くないし、真面目に授業を受けている。
特別変な様子はない。
(そんなに余裕があるなら…やっぱりフラれる!?やだやだ…)
(でも葉月嬉しそうだし…いい事なのかな)
私は白く張り替えられた見やすい机にどんどん文字を書き足していった。
『フラれる』『プレゼント』『やり直そう』『話したい』『葉月を通してかも』などなど…
(あぁぁぁ…!!もう考えない!)
机に並べた文字を殴り消して、頭をかいた。
(直接か、葉月に聞こう!)
そう決めて諦めようとしたけど。
(ぅぅぅ…やっぱり…)
忘れることは出来なかった。
3時限目は授業の内容なんて頭に入らなかった。
♥
「葉月!」
「ははっ、なになに?」
苦笑しながら聞き返してくれる。
ホントにこの子はよく笑う子だ。
「あの…さ…さっき言っ…てた…こと…なんだけど…ね」
何だか照れくさくなってきた。
馬鹿にしそうで、でもしっかり話聞いてくれる葉月。
「うん、なに?」
「っ…あのっ!それって優多くんから直接って感じ…かな?」
「愛ちゃんはどっちがいい?」
「え?」
顔色ひとつ変えずに笑顔で聞いてくる。
「そ、そりゃ…直接がいいけど…やっぱり恥ずかしいし…優多くんの気持ちになれば…直接じゃないかなって…」
しろどもどろになりながら、ちゃんと説明した。
これだけで精一杯だ。
「ふふ、そっか。」
窓の方へ歩きながら葉月が笑う。
「愛ちゃんホントに一途だねー」
「い、いいじゃん!」
「相手のこと考えられて、いい人だよー」
棒読み感満載で褒めてきた。
「嬉しくないんだけど?」
真顔で窓に顔を出す葉月の隣に並び、壁に寄りかかった。
「ははっ、ごめんね。」
「…結局直接なの?休み時間終わっちゃうよ」
そうやって急かしたけれど、「まだ10分もあるよ」と言われてしまった。
「いいよ、教えてあげる。」
「…。」
「愛ちゃんには残念だけど、直接じゃないんだよね。」
あれだけ間を空けといてそんなこと言われたら傷ついてしまう。
嬉しいような嬉しくないような気持ちに挟まれた。
でも、傷ついたままで終わらせないのが葉月流だ。
「でもね…」と葉月は続けた。
「優多は、まだ愛ちゃんに気があるよ」
「え…なんでそんなこと保証出来るの?」
いつもそんなことを言われるけど、何も進歩がないから信じられない。
「なんとなく…かな」
ははっと気力なく笑った。
「愛ちゃん。誕生日に関わることだよ。嬉しい事は。」
「直接じゃなくても、多分愛ちゃんは叫びたくなるほど嬉しくなるんじゃないかな」
嬉しそうに言った。
ただ、嬉しいだけじゃなくて羨ましさ、寂しさも入っていた。
そんな葉月の気持ちには気づいたけれど、触れないでおきたくて、「そっか。ありがとう」と頷いた。
夕方まで待とう。
それしかできることは無かった。


