私の日記

         ♥

諦めてから数日。

未だに進歩がなく、葉月に話題を聞いても嫌な知らせばかりだった。



10月12日。

その日は私の誕生日だった。

朝1番にあったのは葉月。

「あ、愛ちゃん!」

私は自分の誕生日を忘れていたから、だるい足どりで教室に向かおうとしていた。

途中で声をかけられて、足が止まった。

「愛ちゃん、誕生日おめでとう!」

ニコニコの笑顔で祝ってくれた。

「ありがとう!」

一応お礼を言ったけれど、しばらくして気づいた。

(あれ…今日誕生日じゃん!)

そういえば、朝もお母さんが起こすとき、『おはよう』ではなく『おめでとう』と起こしてくれたっけ。

眠たくて全然覚えていなかった。

(今日いい事ないかなぁ…)

そこから友達ほとんどに「愛ちゃんおめでとう」と祝われた。

男友達も言ってくれて、私の胸はほわほわしていた。



そんな気持ちが最高潮の時、私はふと思った。

(あ、昨日の話題聞いていない…)

急いで葉月の元へ向かった。

「葉月!昨日の話題…」

と言いかけた時、葉月の目が和らいだ気がした。

「愛ちゃん、今は言えない。」

「え?どういうこと?今って何?じゃあいつ言えるの?」

質問攻めになりながら、私はとても焦った

「大丈夫大丈夫!」となだめてくれた。

「夕方になったら、わかるから。」

葉月はにこりと微笑んで席に戻っていった。

「…?」