いや、ないない!


私が瀬那先生のことを好きだなんてあるはずがない!



先生を好きになるなんて……そんなの漫画やドラマの世界だけでしょ?



そもそも、そんな叶わない恋……私には絶対無理だ。



まともに誰かを好きになったこともないのに、初恋が禁断の恋なんてハードル高すぎるでしょ!



私は自問自答を永遠と繰り返し、その日はなんだかんだ瀬那先生のことを1日中考えていた。



私にあぁやって甘い言葉を言ってるってことは、他の女の子にも言ってるに違いない。



あれだけかっこよくてチャラいんだもん……瀬那先生は私とは違う世界で生きてるんだ。



とりあえず、自分の納得できる答えにたどりついたところで、やっと眠りにつけた。