「触ったりいたずらしたりはまだしてないよ?子どもみたいなかわいい寝顔を眺めてただけ」



そう言って私のほっぺをプニプニと触った。

瀬那先生って私のほっぺ好きだよなぁ。

……なんて、呑気なことを考えてたけど、ちゃっかり問題発言してない⁉︎



「今、まだって言ったよね?これから触ろうと思ってたってこと?」

「今日はさすがにつむぎも疲れてるだろうからもうしないよ」

「……今日は……?」

「そりゃあ、つむぎの全部を知っちゃったら我慢できないこともあるでしょ」



……我慢できないとは。

なんて子どものような言い訳なんだ。



「そもそも、私の寝顔が子どもみたいって言ってたでしょ?それなのに……?」

「それは寝顔の話。さっきまで俺の下にいたつむぎの顔はもう忘れないよ」

「ちょ……っ、それは今すぐに忘れてっ」

「無理です。あんなかわいかった姿を忘れられるはずがない」



あまりの恥ずかしさから逃げるように瀬那先生に背を向ける私。