「じゃあ、また」
地元近くまで帰って来て。
この駅で尚志は電車を乗り換える。
「あのさ!」
降りる寸前に尚志はこう言った。
「俺、来週にバイト、辞めるんだ。
…調べたらもう同じシフトに入ってなくて」
「えっ…?」
私は。
息が止まりそうになった。
「今日は本当にありがと。
楽しかったよ」
無理矢理、口元を上げて
「本当に、もっと早く、出会いたかった…」
電車のドアが開いて。
尚志はそのまま降りていった。
人混みに紛れる寸前。
一瞬、こちらを振り返って手を振った。
私も反射的に振ったけど。
気がつけば。
涙がポロポロこぼれていた。
地元近くまで帰って来て。
この駅で尚志は電車を乗り換える。
「あのさ!」
降りる寸前に尚志はこう言った。
「俺、来週にバイト、辞めるんだ。
…調べたらもう同じシフトに入ってなくて」
「えっ…?」
私は。
息が止まりそうになった。
「今日は本当にありがと。
楽しかったよ」
無理矢理、口元を上げて
「本当に、もっと早く、出会いたかった…」
電車のドアが開いて。
尚志はそのまま降りていった。
人混みに紛れる寸前。
一瞬、こちらを振り返って手を振った。
私も反射的に振ったけど。
気がつけば。
涙がポロポロこぼれていた。