「幾多様」

女は潤んだ目で、幾多を見た。

幾多はシートにもたれると、車の天井を見て、

「今の質問…今度、秀流にきいてみよう。なんて、こたえるかな」

楽しそうに笑った。

そして、近づいてくるパトカーと遠ざかる消防車のサイレンを聞きながら、

「政権が変わった…この国。本当に何が変わるのか…楽しみだよ」

ゆっくりと、次の戦いに備えた。


完。



P.S

「そういえば、知ってるかい?仮面ラ○ダーに出て来るショッカーって組織の目的は、人類に番号をつけて、管理することだったらしいよ!はははは!」

幾多は笑い、

「残念だったね!ショッカー!」