銃刀法違反となるのは、刃の長さ6センチを超えるものが対象となるが、それ以下でも軽犯罪となり....拘留できる。

警官の判断で。

河東の件は、それに当たるだろう。

警察署に連れていかれた河東は罪を認めない為、何時間も拘留された。

日が変わり...朝が近づいてきた時、気弱になってきた河東に別の警官が告げた。

「今なら...大した罪にならないよ」

写真と指紋を取ることにはなるけども。

「それで帰れるよ。後...誰か身元保証になる人がいたら」

警官がそう言った時、取調室に他の警官が顔を出した。

「この子の知り合いが来たようです」

「え!?」

河東は驚いた。勝手に、誰かに連絡したのだろうか。

大学生である河東の自家は、県外にあったので...親はすぐに来ることができなかった。

それに、わざわざ夜中に迎えに来てくれる友達に心当たりもなかった。

「じゃあ...写真と指紋を取ろうか」

河東は、別の部屋の連れていかれた。