侑斗は退院する事になった。

私は侑斗との付き合いにピリオドを打つ決心をした。

会社に辞表を出し、私は会社を辞めた。

久しぶりに出社した侑斗は、私が辞表を提出した事を知って愕然とした。

つばさ、どうして俺を信じて待っていてくれなかったんだ。

マンションもつばさの荷物は、綺麗に片付いていた。

俺はつばさを探した。

しばらくして、つばさの居所が判明した。

「つばさ、探したぞ」

「侑斗、私では侑斗の結婚相手は務まりません」

つばさは泣いていた。

「つばさ、何も気にしなくていい、二人でいろいろと乗り越えて行けばいい」

つばさは本当に不思議な女だ。

将来社長夫人になれるなら、離れたりしない。

でもつばさは、いつも逆を行く、他の過去の女たちとは考え方が違うんだ。

俺はつばさを説得した。

「つばさ、今度デートしような、それに脇を支えてくれないとまだ、痛くてしようがないからな」

つばさは俺を見つめながら頷いていた。