ーーーside




んッ·····



ここ、は?



目を覚ますと、目の前に広がるのは黒い天井だった



昨日···男の人に襲われて···それから········




ん?覚えてない···



「起きたか?」




ッ!!!



びっくり、したァ



声のする方を見ると、壁に寄りかかって立っているーーーーー






漆黒の、狼がいたんだ





「どうした?」



甘く、妖艶で、絶対的な声



そんな声は、私の目を大きく開かせるには十分だった