頭の中ではそんなことを考え、視覚は斜め後ろで鍋が倒れるのを映してる。 「っ、あぶね_______…」 手にシチューがかかるのと同時に桜井くんの声が聞こえて、わたしの背中に手が回された。 わたしはそのまま桜井くんに馬乗りの体制で倒れ込む。 背後では、鍋が倒れる音が鳴った。