そろそろきみは、蹴られてくれ。



「……ばか」

「すきだよ」


声が降ってきて、びくり。


よう、みたいなノリで告白をしないでいただきたい。


「いま、おれのこと考えてくれてた?」

「っ、なんで」

「え、図星? まじで?」


……かまかけられた──っ!


「今日、ぜんぜんこっち見てくんないなぁと思って、うぬぼれたことを言ってみたんだけど。へぇ、そっか」


シャープペンシルを持った右手をくちもとに近づけ、人差し指でくちびるをこちらから見えなくしてしまった彼。


「うわ、うれしいな。変な顔しちゃう」


目線がふいとそっぽを向いて。


橘の照れ……?