そろそろきみは、蹴られてくれ。



「ぎゃ、まって! 落ちた!」

「……大丈夫?」

「だいじょばないかもしれない」

「茅田さん、いま、ぶっちぎりの最下位だね」


コンピューターをいれなかった影響なのか、ずっと最下位。……いや、コンピューターのせいにするのはやめよう。きっと彼らがいても、ぶっちぎりだ。


「篠山くん、ほんとうなれてるね。しゃべりながらできるなんて」

「茅田さんもしゃべってるじゃん」

「わたしはコースから落っこちて、拾ってもらうまでの時間──あっ落ちた」


花乃は「わー」と言いながらカーブしている。落ちそうでギリギリ落ちていない。壁にもぶつからない。


つまりは、過度な減速要素は何もなくて。


……花乃、上手くない?