そろそろきみは、蹴られてくれ。



まず、操作方法の確認。


次に、実際に走ってみる。


このゲームはボタン操作だけで成立するらしい。けど。


「紗奈ちゃん、ちかいちかいちかい!」

「ごめん!」

「ジャイロないよ、体はまっすぐでいいんだって」

「うう、難しい」


わちゃわちゃ、終わらず。


だって! ゲームのなかで動いていたら、わたしも動いちゃうんだもん!


ゲームのなかでぶつかりそうになっていたら、避けようとしちゃうんだもん!


さっきから、橘にぐんとちかづいてしまっては、押し戻されている。


ごめん、ごめんけど、いつも橘はもっとちかづいてくるんだよ。自分の魅力を自覚したうえで行動してほしい。頼む。


──……あとほんとごめん。