そろそろきみは、蹴られてくれ。



「ん、もういいよ」


手が離され、ふっと顔が涼しくなった。


「なんで長い時間……」

「えー、こわがってる表情も可愛くて。閉じ込めちゃった」

「閉じ込め……!?」


えっ、真のこわい存在は橘なのでは。


「さて。ゲームの方にうつりますか!」

「おー!」


気を取り直して。大賛成の証として、拳を天井に掲げた。


「あ、その前に」


立ち上がった橘にピンとくる。


「手伝う?」

「うん、お願い」

「はーい」


あまいもの、だ! 橘の手づくりのあまいもの。


いっしょに台所に行って、


「何飲みたい?」


聞かれた。