そろそろきみは、蹴られてくれ。



橘はこのふたりのあまあまをどんな表情で見ているんだろう。ちらりと目を向けると、見ていなかった。あっ、DVDの準備……ありがとうございます。


「橘、ありがとう」


わたしが言って、花乃たちもつづく。


花乃、にこにこが濃くなってない? あまあま効果。すご。


「これさー、今年のこわい映画ランキング上位じゃなかったっけ」

「うん、2位だよ」

「……やっぱり? セットしながら思ってたんだよなあ」


こわい映画ランキング2位──つまり? えっ。


「こわいってこと?」

「……? そうだね」


なんか頭わるそうな質問しちゃった。あながち間違いじゃないけどさ、ははは。