「はーい」
ドアが開き、橘が顔を覗かせた。
うっ、天才。
「お邪魔します」
3人、お辞儀をして足を踏み入れる。
リビングに案内してもらって、コートを脱いでソファに座った。
前回は橘のお部屋だったから……んん自爆。発熱。
「あ、ねぇねぇ橘くん。早速でわるいんだけど、DVDって見れたりする?」
「ん、見れるよ。いま見る?」
「ううん、あとで余裕があったらみんなで見たいかなって感じ」
「そかそか。なんか借りてきてくれたの?」
「うん、ホラー映画」
花乃、映画借りてきてくれたんだ……って、え、ホラー?
「「「えっ」」」
花乃を除いて声が揃う。……あれ、篠山くんも知らなかったのか。