そろそろきみは、蹴られてくれ。



わたしから何かプレー面について言えることはまったくもってないし、バスケのルールも動画サイトで見たり、ネットで調べたり、橘から借りた本で覚えただけで、目の前で試合を見たことがあるわけではない。


これ、今日だけで何回頭に並べたことだろうか。


何もできない自分、に、正当な理由をもたせようとしているんだ。


そんなことしないで。


さらけ出す、ぜんぶ伝える、取り繕わない……そのつもりだから。


わたしは彼女だけれど、何もできない。


けれど、何もできないことを誤魔化そうとすることはわたしの正義ではないんだ。


わたしの正義は、わたしなりに、せいいっぱい応援すること。


だから、もう、逃げないよ。