ちらと目の前の3人を見て、見覚えがあるとうなずく。
同い年だね、よし、わたしもタメで聞こう。
「あの、ちなみに……どうしてわたしを探していたかは知ってる?」
あっ、まって。タメはまだ無理だった、初対面でタメはちょっとハードル高い。
「……ますでしょうか」
タメできてくれたひともいたのは、話しやすくていいと思ったんだけどな。わたしからタメはちょっと超えきれないハードルでしたね……。
「あはは、涼雅が話してる “ 紗奈ちゃん ” まんまだ!」
「涼雅ね、ほんとうに紗奈ちゃんさんのことだいすきでね、部活終わりとか、昇降口とか、いろんなタイミングでキョロキョロしてるんだよ」
「たぶん涼雅は無意識で探してるんだろうけど」
「それだけだいすきなんだねぇ」
ええ! そうなのか……、なんか勝手に聞いちゃったけど、すごい満たされた気持ちだ。