「うーん、何個戻ればいいんだろう?」
「とりあえず1個かなあ」
もしかしたら、間違った道に入った先にも分かれ道がいくつかあって、でもその分かれ道はぜんぶ行き止まりで……って、可能性もある。
んんん、とりあえず1個戻ろうって提案したはいいけど、まったくもって自信はない。
「うーん……。ねぇ、ただの勘なんだけどさ」
篠山くんが顎に手を添えて、考えるような仕草。なんだか演技じみたそれに、少しだけわらってしまう。
「うん、言ってみて」
ここまで来たのだって、ぜんぶ、勘だったわけだし。
「2個、戻ってみよう」



