そろそろきみは、蹴られてくれ。



次の方どうぞー、と案内され、迷路へと足を踏み入れた。


「いいふたりだなあとしみじみ感じたんだ」


すこし照れたように「この話、おしまい!」と締めくくった彼。


「わたしからも、いい?」


おしまいと言われたのに気が引けたけれど、これはどうしても言いたくて。


「花乃もね、同じこと言ってたの。……ふたりも、すごくいい恋人関係だと思う……ます」


いざ口にすると、なんだか照れくさい。謎敬語をまたつかってしまった。


……でも、篠山くんは。


「ふは」


眉を下げて、くしゃりとわらって。


「知ってる!」


太陽に負けないくらいのまぶしさを見せてくれた。