そろそろきみは、蹴られてくれ。



「うーん、そういうタイプだって知らなかったから、びっくりしただけかな」


でも、へぇー! そうなのか、篠山くんって、ワクワクしすぎて眠れないなってなるタイプなんだ!!


はじめて知った彼の一面に、うれしくなる。


篠山くんは目を丸くしてから、


「そっか」


と前を向いた。わたしも同じように、花乃と橘がさっき入っていった入口に視線をやる。


「おれね、思うんだ」

「え?」

「涼雅と茅田さん、ほんとうにいいふたりだなって。いい恋人関係だー、って」


今度はわたしが目を丸くする番だった。そして同時に、赤くなる。


今日はダブルデートのかたちだし、たしかに、恋人関係の話になるとは思ってた。それに、わたしも、恋人関係をたくさん頭に浮かべていたし。


でも、なんていうか、その──……篠山くんの口から発せられる恋人関係のことについては、いつも以上にあっつくなるといいますか。