そろそろきみは、蹴られてくれ。



「あれだけモテるひとたちのすきなひと、って、誰なんだろうね?」


なんとなく花乃の顔が見られなくなって、オレンジジュースに口をつける。


「……って、本人たちのいないところで詮索しないほうがいいかな。んー、でも、本人に聞くわけにもいかないよね」

「そう、だね……」


わたしの口からは、なんとも言えない。


「これから体育祭と文化祭があるじゃん。そのとき、うちのクラスやばそうじゃない? ひとがたくさん来たり、他クラスから応援されたり」

「あー……」


思い出す。去年は、クラス替え前だったけれど……橘のいたクラスと、篠山くんのいたクラスは特に賑わっていた。


だからわたしは、そのクラスを避けてまわった気がする。