「……そんなにずっと見てると、キス、しちゃうけど」
「き……〜っ!?」
もうしたけど、でも、2度目は2度目でまたものすごいと言いますか。
そっと視線を外す。
「ふっ」
小さく笑った橘に、顔を上げた。なんでわら……──。
くちもとの手、どかしてよ。なんて言ったらきっと、カウンターにあうから言えないけど。
わざとらしくあげられた笑い声の正体って、照れからくちもとを覆いたいけど、ばれたら恥ずかしいから笑ったことにした。
……というわけだったりする? さすがに、都合よく解釈しすぎ?
──……橘がなんも言ってくれないなら、わたし、そうやって思い込んじゃうんだけど。



