そろそろきみは、蹴られてくれ。



あの女の子たちは、クラスメイトではなかった。だれかは知らないけれど、結構仲良さげだったな。


ああいうコミュ力、どこで培うんだ?


なんて思っていたら、「どうぞ」右手を上げた篠山くんに呼ばれた。彼の顔が一瞬引き攣ったのは、言わずもがな。


客が連続で高校の知り合いって、辛そう。


「……よう」

「ここでバイトしてたんだね」

「始めたんだよ。したら、教えてないはずなのに、知り合いがたくさん来る」

「わたしは知らなかったよ!」


わざわざつけてきたみたいだなと思って、あわてて補足。──ん? 補足したほうが、なんか、あやしいな? あやしいことなんて、なんにもしていないんだけれども。


ちらりと後ろを確認すると、さっきまでの列はなくなっていた。わたしがいちばん後ろだったのか。