そろそろきみは、蹴られてくれ。



熱っぽさが再度、込み上げてきて。


「っ、本! 本、借りてもいい!?」


思い出したことを口にした。


本を貸してもらうって話、したじゃん! 話題が変わって、すこし、ほんのすこーし、冬らしい体温になるかもしれないし、橘の好みも知れると思うし、わー、わたし天才では???


「いいよー、えっと……紗奈ちゃんはどんなのがすきそうかなあ」


立ちあがって、本棚の前まで移動した橘。わたしもついて行って、綺麗に整頓されている本、背表紙を眺めた。


出版社はわりとばらばらで、出版社読みはあんまりしないのかな? と思ったり。


……あ、ここ、同じ作者さんの本が集中してる。すきなのかな? って、想像したり。


わくわく。どきどき。止まらない。