* 「お邪魔します」 玄関で深々とお辞儀をしたら、橘にわらわれた。 「かしこまりすぎじゃない?」 ──たしかに、90度ちかかったけれども。 「うう、だって……」 ここから先は言わない。言えない。 橘のお家ってやばい、わたし何しだすかな、そんなふうにぐるぐるぐるぐる悩んでいるせいで緊張MAX、そして彼女という名前にうきうき……で、控えめに言って脳内が不審者だから。うん、自粛せよ。