橘とよく話すようになってから。
ただ “ 橘 涼雅 ” という人間としてでなく、 “ わたしの目の前の橘 涼雅” として認識するようになってから。
わたしの世界が、どんどん変わり始めていること。
あったかくなって、ふわふわして、ときどきくるしくなって、またあったかさを教えてもらっていること。
ありがとうと、だいすきと。いっぱいいっぱいになりながら、しあわせで満たされていること。
橘のおかげなんだよ。橘のせいなんだよ。
わたしが変われたのも。すきですきで、知らなかった自分を自覚してしまって、赤くなるのも。
気づいてるのかな、橘。
どうだろ。気づいてほしい気もするし、わたしだけのひみつで、わたしだけがずっと、想っていたい気もするな。



