お店に入った瞬間、揚がったポテトのいい匂いがした。
花乃にしっぽが見えるよ。
「花乃、席取っておいてくれる?わたし買ってきちゃうよ」
「了解! よろしくー」
えーっと、ポテト2個と、メロンソーダと、オレンジジュース。
頭の中で唱えながら列に並ぶと、視界の端に映った、前のひとのスカートが……同じ高校のものだと気がついた。
首から上は見なかったから、知り合いかどうかすらわからないけれど──同じ制服のひとを見ると、なんとなく気まずくなる。
1回退こうかな。思っていると。
前のひとたちふたりが、進んだ。レジに案内されたんだ。
なんとなくほっとする。



