「うれしい」 はっきりと、伝えた。 「その日、親いないんだ。だから、えっと、気ぃ張らなくてぜんぜんへいきだし」 「うん」 ほわほわする。実感がわかない。 橘の家に、わたしが? えっ、それって実質、わたしも橘の姓に──なんないよばか、んん、思考回路のバグ? ひどいバグ起きてるよ、大丈夫? やめてよほんと、考えることが怪しすぎて……捕まってほしい。 でも、そっか。 わたしたち、ちゃんと、カレカノだ。