そろそろきみは、蹴られてくれ。



「紗奈ちゃん、お誘いなんだけど」


お誘い。その言葉にどきりとする。


も、もしかして、橘から文化祭のお誘い──? そしたらうれしいな、うれしいけれど、やっぱりわたし、まったく進化しない。


でもでも! いま話しかけてくれたのは橘だから……。


あっダメだ、頭の中大渋滞。


受け身の日々は、そろそろやめにしたいのにな。


してもらえる喜びと、わたしからできていないというぐぬぬって感じと。


さらにそこに思考が入り交じってしまって。