そろそろきみは、蹴られてくれ。



「へぇー」


驚いたようにうなずく橘を前に、深呼吸を繰り返す。


言える、本心なんだから、言えるよ! がんばれ紗奈!


息を吸って、口を開く、それであとは心のままに!


ごー!


「た、橘は、かっこいいね……っ」


言った瞬間から顔を見られなくなってしまって、思わずそっぽを向いた。