そろそろきみは、蹴られてくれ。



「──食べものじゃないほうが、よかったかな?」

「ん、なんで?」

「だって紗奈ちゃん、お昼いっぱい食べてたじゃん」


……ドーナツ3個、ミルクティー、お弁当。


ふたりからの『太りそう』の言葉。


……う。


「でもわたしも、食べたい……」

「あはは、じゃあ、行こっか」


花乃がにっこにこだ。


わたしはどうやら、食い意地が張っているらしい。


カロリーはものすごいことになりそうだなと思うけれど、そこは怖いけれど、食べたいのだからしかたがない。