そろそろきみは、蹴られてくれ。






「紗奈ちゃん、電話番号ちょうだい」


花乃と篠山くんの前、教室の真ん中らへん、橘が言った。


「いいけど」


付き合っていることを言うのも、いいって言ったよ、っていうかわたし嫉妬しちゃうし、隠しきることもできないし、せめて助けてくれた花乃には言いたいし、ってことで言う方向になったよ。でもさ!!


みんなに報告する前に電話番号発言は、びっくりするんじゃないかな!


花乃にだけは、昨日、橘の横で電話をかけて報告した。


心配をかけまくってしまったにも関わらず、花乃は泣きながらおめでとうと言ってくれた。