右手をゆっくりとあげた橘が、自分の首筋と鎖骨の中間あたりを、人差し指でとん、と示して。 「痣になっちゃってるから、隠したほうがいいんじゃない」 痣……? ──痣、だ! これ痣じゃん、うわ、わわ! たしかに合意でしたよ、でしたけど! でも! 橘のせいだと思う、ぜひとも責任をとっていただきたい。