そろそろきみは、蹴られてくれ。






「あっつー」


体育が終わって、廊下を歩く。


ジャージの前のチャックを下ろして、幾分か空気を送り込む。


なんで着てるんだっけ。ああ、まわりが着てたからだ。


あっつい。脱ごうかな。


どうせもう着替えるんだし、脱いだって、まわりとちがうことをどうこう思われたりしないよね。


まわりとちがったことをするのはちょっとこわいなって、そういうお年頃なのだ。