そろそろきみは、蹴られてくれ。






「おはよう紗奈ちゃん!……って、なんで第1ボタンまで閉めてるの?」


目が合ってから3秒。花乃に聞かれて、うっと言葉に詰まる。


キスマークが見えるから、なんて、言えるわけない。


「今日は……真面目に過ごそうかなって……」


誤魔化しが下手にもほどがある! 第1ボタン開けてたって、真面目なひとは真面目だよ! わたしがどうかは微妙だけど、うわー、もう、わたしのばか!


花乃のことだから、察してしまうのではないかとひやひやする。


「ふぅん?」


よくわかんないなぁ、とわらった彼女にほっとして、さらなる試練に気がついた。


今日、体育あるのでは。