そろそろきみは、蹴られてくれ。



橘の右手が伸びてきて、思わず目を閉じた。


首に指先が軽くふれて、それからパチンという音。何の音? 目を開けて、リボンが外されたことに気がつく。


「橘……?」


右手にリボンを持った橘が、左手でわたしのワイシャツのボタンを1個、外した。一瞬。


もともと開けていた第1ボタンと、開けられた第2ボタンと。


……肌がさっきよりも出て、思わず、頭をもっと後ろにひいた。


それでも橘は、顔を近づけてくるだけ。