「わたしから、はっきりと……言葉にして伝えられるようにするために、時間がほしいの」 誤魔化さず、ぜんぶを伝えようと思った。 伝えてから、あれ、これってわたしの気持ちを言っているなと気がつく。 いやでも、本心だ。 かぁ、と顔が熱くなるのを感じながらも、目はぜったいに逸らさない。 わがままを言っていると自覚がある。でも、お願い。いまだけ、まだ、あまえさせて。 「それって、紗奈ちゃん……おれのこと、」 そこまで言った橘が、「あ、いや……」と口を閉じる。