リレー選手の招集がかかって、つぶやく。
「おれ、ぜったい、かっこいいから」
走り出した橘が、振り向いて。
──みてて。
くちびるの動きから、判断する。
……見てる。見てるよ、橘。
さっきのわたしの行動も、気持ちも、何もかも、消すことはできない。だけど。
それをもって進むことも、向き合うことも、できるはずだから。
いままでの自分の、ネガティブな思考も。
やってしまった失敗の数々も。
抱えて座り込んだままの日々は、もうやめる。
やめて、進んで、それで。
答えが出たら、わたしから。
──橘に告白する。



