そろそろきみは、蹴られてくれ。



言い訳がましくなってきて、走り出す。


「花乃!」


3人のもとまでいくと、花乃が


「お題なんだった?」


と聞いてくれた。


貸してくれる、ってことだろう。


「わたし以外のひとの、ハチマキで……」

「え、え? でもそれって、」


言葉に詰まったわたしは、とりあえず、自分の指先を見つめた。


さっき蝶々をほどこうとした、この、指を。