橘の腕が、伸びてきて。 「今日いちにちは」 わたしの右手首を掴んで。 「紗奈ちゃんといっしょにいるために、つかおうと思って」 引き寄せて。 「はやく、堕ちればいいのに」 くちもとに。 「ん、美味しい」 奪われてしまった卵焼きと。 心臓と。 渡されてしまった熱と。 ……どうしよう。