そろそろきみは、蹴られてくれ。





駆け寄ってきた橘が、わたしの前で手をあげる。


まわりの、わたしと同じように祝福をしようと思っていたみんなが、


なんで茅田に?


どういうこと?


困惑しているのが一瞬見えた。


けど、そんなの、気にしていられない。


「おかえり、橘……っ!」

「おかえり、涼雅」


篠山くんも続けると、橘はふっと息を吐いて微笑んだ。


「ん、ただいま」