そろそろきみは、蹴られてくれ。





──橘が1位で、ゴールした。


ゴールラインを越えても、すぐには立ち止まらなかった彼。


しばらくしてからゆっくりと歩き出し、下を向いて呼吸を整えている。


……あぁ、わたし。


どうしようもなく橘がすきだ。


全員が走り終えて、男子が各場所へ戻ってきた。


あんまりずっと見ていると、わたしの気持ちがぜんぶ、透けて伝わってしまいそうだ。


でも。


見ることが、やめられない。