そろそろきみは、蹴られてくれ。



最初からそんなにハイスピードなんだ、と、驚いて。


かっこいいな、と、胸がいっぱいになって。


足の回転が速い。それなのに、あげられた腿、後ろに跳ねた足の裏の高さは一定。


ちから強く、風を知っているかのような腕の振りと、自分の呼吸と世界をよく知っているような表情。


姿勢はまっすぐで、頭が揺れることもほとんどないふうに思えて、空と仲がいいんだろうな、なんて思った。


髪が揺れる。あがって、さがって、ぶわり。舞う。